昨日封切りのこの映画に早速行って来ました。
10月29日のブログでも書きましたが、あのクリント・イーストウッド監督が第二次大戦の激戦地となった「硫黄島」を日米双方の視点から描いた二部作の二作目、日本側の視点で見た作品です。
一作目『父親たちの星条旗』では得体の知れない敵という感じで描かれ顔はほとんど出てなかった日本兵を、本作では5日で陥落すると言われた硫黄島を約一ヶ月も守り抜いた日本兵の素顔は、届くはずのない手紙に綴った想いを胸に秘め、戦争の無条理に流されつつもお国や家族のために命をかけて戦う人間たちだった、というのを描いています。
そして、硫黄島での日米ともに激しい犠牲があり、あの激戦は一体何だったのだろうか、というのを、イーストウッド監督は冷静に見つめ直したのだと思います。
渡辺謙演じる実在の硫黄島守備隊の総指揮官、栗林中将を中心に、オリンピックの馬術金メダリストでありながら硫黄島で命を散らした"バロン西"(伊原剛志)、一兵卒として二宮和也、他にも中村獅童、加瀬亮など、ほとんどが日本人キャストで、全編日本語で流れていました。
そのため、アメリカ人が作った映画なのか?という錯覚を感じました。
しかし、本作を作ったのは紛れもないアメリカ人、クリント・イーストウッド監督なんですよね。
イーストウッド監督だからこそ、この二部作を作ることが出来たのかも知れませんが、本作『硫黄島からの手紙』に関しては、なぜ日本人が自分たちの手で作ることが出来なかったのか?と、悔しい想いでいっぱいです。
自分たちで、戦争について見つめ直すことが出来たなら、中国や韓国との歴史問題ももう少し改善できたのではないでしょうか、と感じずにいられません。
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二部作の両作品を見て、あらためて見て良かったと思います。
私たちが知らない第二次大戦の悲惨さを通じて、未だに行われている各地の戦乱やテロは愚かなことなんだ、ということを痛感させられました。
是非、二部作両方とも見て頂きたい。
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