『クライマーズ・ハイ』
クライマーズ・ハイ:登山時に興奮状態が極限まで達し、恐怖感が麻痺してしまう状態。
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1985年8月に起きた日航機墜落事故、乗客約500人のうち生存者4名という、あまりにも凄惨な事故で、歌手・坂本九さんなども犠牲になったということもあって、ワタシ自身、当時ものすごく注目したものだ。
その現場である群馬の地方新聞社を舞台に繰り広げられる、墜落事故から一週間を描いたのが本作である。
作者は当時、群馬の地方紙で実際に取材に当たった横山秀夫(「半落ち」)、監督は「金融腐食列島[呪縛]」や「突入せよ!「あさま山荘」事件」の原田眞人。
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本作では、事故現場である群馬の地方紙記者・悠木(堤真一)は、ワンマン社長(山崎努)の鶴の一声で事故関係の全権を任される。
非常事態にあちこち軋む人間模様、妬み、嫉妬...
そして悠木は、あるスクープをめぐる二者択一の究極の判断を迫られる...。
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あの当時、連日のようにTVや新聞ではほとんど事故一色で、事故現場の映像や犠牲者が残した遺書などに身震いしたものだ。
本作はそんな関係者の心を鋭く抉ってしまうのではないかと思っていた。
ワタシは関係者ではないので、迂闊なことは言えませんし、言う資格もありません。
しかし本作を見たことで、当時の何とも言えないやるせない気持ちだけは甦ってきました。
今度、原作を買って読んだ上で、もう一度感想を述べてみようと思います。
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» 『クライマーズ・ハイ』 横山秀夫 [【徒然なるままに・・・】]
昭和60年8月12日に発生した日航機墜落事故に材を採ったベストセラー小説。NHKでTVドラマ化されたのに続いて、今度は映画化される。
この史上最大規模の惨事は、夏休み中の学生だった関係で、TVのニュース番組をかなりしつこく追いかけて見ていたことを思い出す。あれからもう20年以上経つんだなぁ。
主人公は地元紙の記者で、急遽「日航全権デスク」を任されて奮闘した約一週間の出来事を、現在から回想するという形式の物語で、実名で登場する企業も多いがフィクション仕立て。「ミステリー小説」にジャンル分けされ... [続きを読む]
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