『ブタがいた教室』
「教室でブタを飼おうと思います。最後は皆で食べようと思います」
こうして6年2組の小学生26人はブタのPちゃんを飼育することになりました。
新任の担任星先生(妻夫木聡)は、命の尊さを教える授業を展開するために、子供のブタを持ってきて、子供達に世話をさせたのですが、飼育を続けるうちにブタに対する愛情が湧いてきて、食べるために殺すことを反対する生徒と、最後は食べる責任があるといって食肉センターに送ると主張する生徒と意見が分かれる。
卒業しても在校生に世話を続けて貰おうとお願いをし、3年生が世話を買って出るが、大きくなったPちゃんに悪戦苦闘する。
その姿を見て考えを改める6年2組の生徒達だが、それでも意見は真っ二つのまま。
最後の決断は、教師である担任星先生に委ねられ...
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1990年に大阪の小学校で実際に行われた実践教育で、日本中に話題を投じた。
ワタシは知らなかったのだが...f(^ ^;)
今の教育現場では、総合学習という「食育」や「いのちの授業」と言って「生きる力を育む教育」と言うものが重視されている。
しかし、当時はそんな教育はまだまだ普及していなかった。
そんな時代で行われていた「ブタがいた教室」、ブタの世話だけでなく「いのち」をどうするか、といった議論を子供達にさせる。
とても素晴らしいと思います。
今の時代、こんな教育を是非してみたい、させてみたいと思いますが、周りの理解が得られないと無理かなぁ(つД`)
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ワタシだったら...、いや、ここで教育論を語るのは止めましょう。
この作品、演技ではなく子供達に議論をさせたそうです。
子供達への台本はセリフの部分は白紙、ブタの飼育もしながら真剣に考えたそうです。
妻夫木聡もオーディションの時から役柄の星先生として接していたそうで、本当の教育現場のように過ごしたらしい。
確かに、映像の中で、演技とは思えないドキュメンタリーを見ているような感じでした。
最後のシーンではしんみりしましたね。
本作品をドキュメンタリー作品を見るつもりで見て欲しいと思います。
特に小・中学生に見て貰い、「食」や「いのち」を真剣に考えて欲しいと思います。
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映画館では「Pちゃんを食べる?食べない?」というアンケートを取っていました。
ワタシの意見は...
しかし、殺すにしろ殺さないにしろ、ワタシは「縁(えにし)」を大切にしたいと思います。
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