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2010年11月 7日 (日)

『桜田門外ノ変』

今から150年前、雪が降る3月3日の皇居、いや江戸城の「桜田門」の前にて、時の大老 井伊直弼 が襲撃を受けて殺害される。
今なお歴史の1ページとして教わる「桜田門外の変」の映画化である。

主人公は襲撃犯である水戸浪士の指揮官 関鉄之介(大沢たかお)。
物語は桜田門外の変を中心に、その経緯と襲撃犯のその後を描いている。

やはり見所は、オープンセットとして再現された桜田門周辺での襲撃シーンだろうか。
水戸駅のそばの千波湖に作られたセットは桜田門とその前のお堀だけでなく、桜田門そばにある井伊直弼の彦根藩邸と周辺の諸藩邸までが作られ、作品中では皇居の桜田門を使ったのかと思うぐらい、素晴らしいセットだと思う。

実際にはテロ事件ですから、もっと血生臭いものだと思われるが、降雪機ではあるものの雪のシーンの中での斬り合いに血飛沫が舞い、白と赤のコントラストが鮮やかであった。


でも、本作を見て思ったのは、アメリカやイギリスなどの列強諸国の圧力に屈して鎖国を解いた政府が正しかったのか、政府のぬるさに中国やロシアが好き放題やっているように思われる今の政府のやり方が正しいのか、いつの時代も政府は諸外国に対して右往左往しているだけで、なんの解決にもなっていない、ということです。

だからといって、早急な結論を出すのも難しいとは思いますけど。


最後に、自分たちが正しいと思っていても、テロはイクナイ。
作中、主人公が「我らは井伊直弼の首一つ奪うために、どれだけ多くの命を道連れにしたのでしょうか」といっているが、やる方もやられる方も悲しい思いをするのならば、やはり「桜田門外の変」は正しくなかったのではないでしょうか、ね。

テロはイクナイ。

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