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2012年3月13日 (火)

『戦火の馬 WAR HORSE』(ネタバレ注意)

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あのスピルバーグが、今、この時代にこそ贈る"希望"の物語。(パンフより)

ということなんですが、1982年にイギリスで出版された小説が原作なんだそうです。
しかし観ていて、上映時間2時間ちょっとが短く感じられました。

イギリスの貧しい農家に引き取られた美しい馬ジョーイ。
この家の少年アルバートと強い絆で結ばれるが、不作と戦争によって引き離される。

ジョーイにとって死と隣り合わせの旅が始まった。

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ここからネタバレ。ご注意下さい。

ジョーイははじめの農家では農耕に適さないとされたが、アルバートが必死に調教し、農耕馬としても乗馬としても使える賢い馬に育つ。
しかし折角育てた農作物が全滅し、泣く泣くイギリス軍に売り払われ、ニコルズ大尉が引き取る。

軍隊ではニコルズ大尉の軍馬として1,2を争うが、戦闘の時、ドイツ軍の反撃によりニコルズが戦死。
もう一頭のトップソーンという黒馬とともにドイツ軍の馬になる。
だがドイツ軍の若き兄弟が、ジョーイとトップソーンに乗って軍隊を脱走した。

やがて兄弟はドイツ軍に追い詰められ、脱走の罪によって処刑される。
兄弟によって風車小屋に隠されたジョーイらは、フランス人少女エミリーとその祖父に見つかり、大切に可愛がられた。

しかし、戦争は容赦なく牙を向け、ドイツ軍がエミリーから食料だけでなくジョーイをも奪い去っていった。

ここでは砲台を引く馬として、名前もなくこき使われる。
次々と馬が死んでいき、トップソーンの限界が近づいている中で、ジョーイは必死に砲台を引き続けた。
イギリス軍の猛攻に撤退命令が出され、トップソーンは力尽き、馬係がジョーイ一頭を逃がすのだった。

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とまあ、ここまででもイギリス-ドイツ-フランス-ドイツと、次々とジョーイの旅は続いていくんですが、ここで振り出しに戻る?

ここまでで4年が経過し、青年になったアルバートが登場します。
アルバートはイギリス軍兵士としてフランスで戦っていたんですね。

そんな中でジョーイは戦場を逃げ回り、イギリスとドイツが戦っている中間地点で、鉄条網に絡まり立ち往生するんです。

にらみ合う両軍だが、双方から兵隊が歩み寄ってジョーイを助けようとするシーンがあります。
丸腰でやってきたイギリス兵に対し、ペンチを貸すドイツ兵。
ドイツ軍陣地から何本も投げられるペンチに、お互いが同じ気持ちなんだと感じさせられます。

馬の処遇を巡って暴力でなくコイントスで決着をつける二人の兵士。
握手を交わしながら、それぞれの陣地に戻っていった。
ジョーイは○○に引き取られることに。

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ああ、これ以上は書きません。
ま、ここまでくれば皆さんのことですから最後はハッピーエンドが予想できると思いますが、最後の最後まで展開が読めません。

ヒントはアルバートの父親の持っていた大隊旗。
かつての栄光を示す旗がハッピーエンドのきっかけになります。

あとは劇場で見て下さい。
久々に心がじーんとするスピルバーグ監督作品でした。

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