『世界最大 恐竜王国2012』
「日中国交正常化40周年記念事業」と銘打って行われた今年の恐竜博。
今回の目玉は「毛が生えた暴君ティランノサウルス」でしょうか。
中国と言えば羽毛恐竜がこれでもかと言うぐらいに、次々と発掘されている。
そこに毛が生えたティランノサウルスである「ユティランヌス」が発掘されたものだから、そりゃ大変。
上の写真は、微妙に形の違う個体が闘っている(じゃれついている?)展示である。
さらに、山東省諸城というところでもたくさんの恐竜化石が発掘され、ズケンティランヌス(ティランノサウルス類)やズケンゴサウルス(ハドロサウルス類)などが"たくさん"展示されている。
"たくさん"と書いたのは、成体から亜成体といった様々な大きさの化石が展示されており、後ろ足で立たせたものとか、ズケンティランヌスとズケンゴサウルスが闘っているような展示がされているからである。
近年の中国大陸における恐竜発掘は、異常と言えるほど驚異的な発掘数で、あの有名な徐星教授も、やつれたように感じられた。
かの中国科学院古脊椎動物古人類研究所の標本庫には、いまだ解析されていない化石がたくさん眠っているそうだ。
上の写真後方にある諸城竜脚類などは現在研究中であり、名前はまだ命名されていない。
これからも徐星教授率いる古脊椎動物古人類研究所の恐竜学を驚かす新たな発見を期待したい。
しかし、昔の「セイスモサウルス」や「スーパーサウルス」(当ブログ記事)が展示された幕張メッセでの恐竜博に比べると、インパクトに欠ける印象だ。
今日はまだ始まったばかりで、平日でもあったのでがらがらであった。
写真は開場30分前の入場ゲート付近だが、8月に入ったら行列になることを祈念して止まない。
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