今、万感の想いを込めて汽笛が鳴る
万感の想いを込めて汽車が行く…
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あの松本零士大先生様のライフワークとも言える「銀河鉄道999」の完結編とも言える本作。
999のエターナル編で消滅した太陽系を復活させるために、惑星エターナルを目指して旅立つ鉄郎とメーテル。
そこに「キャプテンハーロック」「クイーンエメラルダス」「1000年女王」「ヤマト」「まほろば」「スタージンガー」「ダンガードA」と言った過去の松本キャラ総出演みたいな感じのごちゃ混ぜ作品です。
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最近の松本作品は999エターナル編を中心に、長編・短編といろいろな松本作品が次々と投入され、最後には一つの所に向かっていくとの、壮大な大風呂敷が敷かれw、いつになったら完結するんだろう?と思っていました。
何せ松本大センセは75歳。
やれ日本宇宙少年団の理事長やらビッグバンとかいう博物館の館長やら、いろいろとお忙しいようで、999の大風呂敷を広げたまんまで新連載作品も中途半端。
いい加減、風呂敷を畳んでくれ、と常々思っていました。
ところが!
そこにエクスカリバーさん情報で999の同人小説があるとのこと。
で、先のような方々が登場していると言うことで、読んでみたいなぁと思っていたら上下巻で発売されるとのこと。
近所の書店では売ってないので、ネットなどで何とか探しました!
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で、先ほど読了。
作者は和智正喜氏ということで、もし分けないがよく知りません。
ところが、監修松本零士!ということで、大センセのプロットを元に和智氏が書き上げたとのこと。
松本零士大先生様、申し訳ありませんでした。
完結に向けて動いておられたのですね。
感服しました、ハイ。
内容はコレで良いのか?と思う部分が多々ありますが、それでもあの大風呂敷を良くまとめたなぁ、というのが一番の感想です。
確かに最近の松本作品は、何でもかんでも999を絡めて何がしたいんだろう?って印象が強かったです。
でも、999の鉄郎とメーテルの旅に、もともと映画版で良く絡んでいたハーロックやエメラルダス以外のヤマトやまほろば、ニーベルングの神々、ダンガードAやスタージンガー、ワダチなどの短編などをうまく絡めて、読み応えがある小説になっていました。
欲を言えば、30年以上も続く本作ですから、小説ももう少しゆったり感が欲しかったのと、大センセの絵で見たかったことですが、それでも遠く時の輪の接するところでメーテルと鉄郎が出会い、二人で旅立っていったラストが嬉しかったです。
和智氏ありがとう!
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ワタシは小2の頃に親父から漫画原作の単行本を買って貰ってから999にのめり込み、1999年頃に「20年来のファン」というHNで「
999いろはカルタ」なるファンサイトを作り、前述のエクスカリバーさんはじめ色々な方と仲良くさせていただきました。
そんなワタシにとって999の完結編には、感慨深いものがあります。
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最後に…
先月「松本零士ぴあ」なるムック本が出版され、その中に本作と、本作中に出てきたまほろばを中心にした大銀河の艦隊戦を描いた新作アニメが紹介されていました。
この新作は来年公開とのことですが、どうなりますやら。
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