現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)。
ヱヴァンゲリヲンシリーズの庵野秀明が手掛けた12年ぶりの日本発のゴジラである。
HPでも記者会見でも発言していたが、
「エヴァを制作して壊れた」
そう、出し尽くしてしまったんですね。
しかし、その間「特撮博物館」(
当ブログ記事)でも「巨神兵東京に現わる」という、「風の谷のナウシカ」に出てきた巨神兵の短編特撮映画を発表したりもしていて、特撮に対する愛情はあったようです。
そして東宝と樋口真嗣監督の熱意に動かされ、特撮映画の再生ならびに、エヴァで壊れた自身の再生を込めて、コジラが復活しました!
で、皆さん。
この先を読む前に、是非映画館に足を運んで下さい。
映像をしかと見て下さい。
その上で、この先を読んで下さいね。
ネタバレ注意!!
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東京湾に残された無人のプレジャーボート。
アクアラインが浸水する事故。
そして水蒸気の煙と赤い影。
これらが意味するのは何か?
議論を繰り返す内閣。
巨大生物の存在を示唆する矢口内閣官房副長官(長谷川博己)。
TVの画面には巨大な尻尾が映し出されている。
そして蒲田に巨大生物が上陸!!
ついにゴジラが登じょ...ん?
なんだ?このツチノコみたいな巨大生物は?
もの凄いつぶらな瞳で、こいつは今回のゲスト怪獣か?
と思っていたら、やがて2本の足でしっかりと台地を踏みしめる姿へと変貌した。
自衛隊による駆除を行おうとしたその時、逃げ損なった住民の姿が見られ、自衛隊は攻撃できず。
そして、巨大生物は東京湾に戻っていった。
甚大な被害を残して...
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という序盤を経て、矢口率いる「巨大不明生物特設災害対策本部(巨災対)」が設置され、官僚、自衛隊、学会等のはぐれもの、オタクなどが集められ、巨大生物への対応に追われる。
そこに米国大統領特使カヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)が圧力をかけてくる。
ある巨大生物の存在を予言した研究者 牧 を探すように、と。
その牧は巨大生物を「呉爾羅Godzilla」と命名していた。
そしてあるデータを隠蔽していた。
巨災対のメンバーは寝る間を惜しんで、そのデータの解明に励んでいた。
そこにパワーアップしたゴジラの再上陸。
これまでの作品の中で一番巨大100m以上、そしてゴーヤのような皮膚の内側は赤く光を帯びていて、デストロイア版のゴジラを彷彿させる。
自衛隊の総攻撃にもひるまず、都心にまで侵攻し、挙げ句の果てに熱線を手当たり次第にぶちまけて、大河内総理他の主要閣僚も命を落としてしまう。
そして米国は国連の名の下に、核兵器の使用を通達する。
このままニッポンはゴジラに負けてしまうのか?
そして他国に良いようにされるのか?
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とまあ、今回はあらすじをいつもより細かく書いてみましたが、もの凄い盛り沢山な内容でした。
次から次へと出てくる専門用語に人間ドラマ。
たぶん、いつものゴジラに慣れているヒトには、退屈だったかもしれない。
そしてゴジラの尻尾以外の鈍い動きに、迫力の無さを感じたかもしれない。
しかし、やっぱりゴジラでした。
しかもこれまでのゴジラよりおどろおどろしい、不気味な存在感。
そしていつもの熱線以外の○○からの熱線放射。
ありゃ自衛隊は難しいよね。
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まだまだ書き足りないけど、封切り直後だしここまで。
もう一回見に行こうかな?
どこかで制作風景の映像とかやってくんないかなぁ。
ゴジラだけCGで野村萬斎の動きをトレースしたそうですが、あとのビルの崩壊とか電車爆弾とか、どこまでが特撮なのかな?
「巨神兵〜」でもビルが溶解するシーンが特撮だったので、CGと特撮の境目が気になります。
それにしても、やってくれましたね庵野カントク。
途中、エヴァ風味満載で「ヤシオリ作戦」かw
BGMが流れた途端、笑いをこらえるのに必死でした。
それにしても伊福部昭のゴジラのBGMが使われているのは、安心して見られるなぁ。
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