『CRY MACHO クライ・マッチョ(2022)』ネタバレ注意
A story of being lost... and found.
Just people trying to be macho to show that they've got grit.
That's about all they end up with.
はじめに言っておきます
クリント・イーストウッドに西部劇やダーティー・ハリーを求めるならば期待できない
しかし、近年の『グラン・トリノ(2008)』や『運び屋(2018)』のように、
かつての栄光も無く、老いて朽ちていく、のではなく、
自分を生きようとする姿が見たければ本作は相応しい
落馬事故から落ちぶれていたマイク(イーストウッド)が、かつての雇い主の恩義に報いるために、
メキシコまで雇い主の息子ラファを迎えに行く
ラファは母親に引き取られていても恵まれず、相棒の闘鶏マッチョと賭け事に明け暮れるが、
マイクとラファは二人旅で次第に打ち解けていく
途中で立ち寄った街で会ったマルタやその家族と穏やかな日々を過ごすが、
彼らの前にメキシコ警察や追手が迫ってくる
先に進むべきか、留まるべきか、人生の判断に迫られる
人は誰もがマッチョ(強がり)に見せようとする
それより大事なものが他にある、それに気づいたときには遅すぎるんだ
この企画は40年も前にあったらしいが、イーストウッド自身は若すぎるから他の役者にやらせようとしていた
結局、企画は流れたが、今になって改めて、自分が演じることができると思ったそうな
冒頭にも書いたけど、荒々しい姿ではなく、たとえ老いても、帰る(変える)ところがあるのだと、
齢91歳のクリント・イーストウッドがその姿で教えてくれる
そんな気がしています
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