標高8848m
そこは人間が生存できない死の領域(デス・ゾーン)
(パンフより)
ということで、エベレストの登山を描いた作品です。
去年(2014)、今年(2015)とエベレストでは事故やら地震などで、登頂を断念せざるを得ない状況が続いている。
それでもエベレストを目指す登山家が居るわけですよね。
そんなわけで、ちょっとでもその世界を見たくなったので、観てきました。
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商業登山が始まって、色々な国籍の登山家が登るようになった。
高額を払い、それでも登頂の確約はできない。
さらに死の恐怖も襲ってくる。
そんな過酷な環境の中で起こった、集団遭難。
本作は1996年に実際に起こった、エベレスト登山史上、最悪の悲劇を描いた作品である。
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ニュージーランドで登山ガイド会社ACを営むロブ・ホールと、そのツアー隊が入念な準備の上、登頂に成功する。
しかし、登頂時間が遅かったこと、下山時に急激に天候が悪化したことで、登山客が次々と倒れ、消え、死んでいった。
その中には日本人女性で二人目に七大陸最高峰登頂を達成した難波康子さんもいた。
彼女は、登頂に成功したものの、悪天候によって体力を消耗し、最終キャンプのすぐそばで力尽きていた。
結局、ガイドと登山客の総勢8名が命を落とす大惨事となったのである。
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体力を失い、下山が叶わなくなったロブ・ホールは、最後に無線で奥さんとやりとりができたそうだ。
また、登山客の中には、遭難したものと思われていたのだが、奇跡的に最終キャンプに下山し、凍傷によって腕や鼻などを失うも助かった者がいたという。
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以前、野口健さんが、エベレストは過酷な世界であることを、講演で話していた。
本作は、その世界を垣間見せてくれた。
作中、「なぜ山に登るのか」という問があったが、どのように答えてくれるのだろうか?
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最後に、3Dメガネって、最早どこの映画館でも共通でないんですね。
いつものメガネにクリップで付けるサングラス風の3Dメガネを持っているんですが、今日の劇場では専用3Dメガネで無いと見られませんでした。
今後は要注意ですね。
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