シルベスター・スタローンが『ロッキー』とともに復活させた『ランボー』の今度の舞台は「ビルマ(現ミャンマー)」だ。
本作は、闘う意義を見いだせなかったランボーに、少数民族に援助物資を届けに行く支援団に道案内を頼まれるところから物語が始まる。
一度は断ったランボーも支援団の女性サラの強い信念に心を打たれ、道案内を引き受けることに。
その後、支援団がミャンマー軍に拉致されたことを知り、救助するためにランボーは再び戦場へと向かっていく。
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この国では、昔はガンジーの平和主義や『ビルマの竪琴』のような仏教僧の印象だったのだが、近年では民主化運動の中心であるスーチーさんを二十年近く軟禁し、昨年の反政府デモでは、日本人ジャーナリストが軍事政権の兵士によって背後から射殺されているように、きな臭い印象が強くなっている。
何でも大戦中から、我国を含む大国に翻弄され続けているらしい。
作中では、少数民族の土地や天然資源を奪うだけでなく、女子供に関係なく容赦のない虐殺を繰り広げていた。
あまりにも酷い惨劇シーンが繰り返され、目を覆いたくなった。
しかし、ミャンマーでは実際に本作のような惨劇が行われているらしい。
スタローンは、ミャンマーの現状をランボーを通じて訴えているのだ。
パンフレットにはミャンマー軍兵士の役として、元反乱兵が出演したのだが、出演したことでミャンマーでその家族が捕まってしまった、とスタローンがコメントしている。
それだけ、軍事政権も本作には神経を尖らせているようだ。
我々もミャンマーの軍事政権の動向を気にしなければいけないのではないだろうか。
ワタシはそんな想いを感じている。
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