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カテゴリー「サイエンス」の記事

2025年8月15日 (金)

『JURASSIC WORLD REBIRTH ジュラシック・ワールド 復活の大地(2025)』ネタバレ注意

かつてインジェン社が携わっていたジュラシックパーク

その裏では禁断の研究が進められていた

 

異種混合したハイブリッド恐竜の開発

 

しかし、ある作業員の些細なミスからその研究所は崩壊し見捨てられた...

 

 

そして、前作(新たなる支配者)から5年後の世界で、

地球上に逃げ出した恐竜たちは、気候や環境の変化に耐え切れず、赤道周辺でしか生きられなくなっていた

 

製薬会社のクレブスは、人類を救う新薬の開発のために、

ティタノサウルス、モササウルス、ケツアルコアトルのDNAを採取することを

傭兵上がりのベネット、古生物学者Drルーミスに依頼する

 

ベネットは信頼するダンカン他のメンバーとともに、赤道地域のある島へと向かう

島へ向かう途中で救難信号をキャッチした一行はルーベン家族を救出するが、

モササウルスやスピノサウルスと遭遇し、ベネット一行とルーベン家族ははぐれてしまう

 

任務を遂行しながら迎えのヘリと遭遇するまでに、ベネットの仲間が次々と命を落としていく

さらに異種混合によって生み出されたハイブリッド恐竜が襲いかかる

 

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という内容なんですが、

(ここからネタバレ、というか愚痴です)

 

 

どこがジュラシックパークなの?

マイケル・クライトンをリスペクトしてるの?

 

それだったら前作までの3作で終わらせておけばいいじゃ無い、と思ってしまいました

 

島に渡るまでの話は間延びしてるし、

折角の恐竜の迫力はティタノサウルスの登場とDrルーミスの喜んでいるシーンには感情移入できたけど、

あとはジュラシックパークシリーズでやる必要がないと思いました

 

モンスターへの深い愛情は感じたけど、生命(恐竜)に対する尊崇が込められたとは思いませんでした

 

 

2024年12月15日 (日)

『はたらく細胞(2024実写版)』ネタバレ注意! #はたらく細胞

ヒトの体は約37兆個の細胞からなる

この物語は24時間はたらき続ける細胞たちの物語である


体内に酸素を運ぶ赤血球(永野芽郁)、体内に侵入した病原体を退治する白血球(佐藤健)

そして血小板、ヘルパーT細胞、キラーT細胞、NK細胞、などなどの活躍を紹介している

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この作品は清水茜による「はたらく細胞」という漫画が原作なのだが、

数多くのスピンオフ作品もあり、体内環境を勉強するのに良い漫画である

ワタシも職場で推奨しているw



本作では、現実社会の父娘(阿部サダヲ、芦田愛菜)の体内環境を表現している

父親は暴飲暴食、喫煙飲酒と体内はブラックであり、娘は先輩に恋するJKで、体内環境はアドレナリン、ドーパミン出まくりでフィーバー中


と思いきや、娘の体内でがん細胞が発生し、白血病を発症してしまう


体内では、白血球たちとがん細胞との闘い

体外では、抗がん剤や放射線治療、そして骨髄移植と、白血病との闘いを繰り広げている


果たして白血病は治るのか?

それとも最悪な結果になってしまうのか?



ということで、原作にはない身体の持ち主の物語を絡めている

(スピンオフは読んでないので知らんけど


まさか、はたらく細胞でお涙ちょーだいになるとは思わなかったです


キラーT細胞の山本耕史、NK細胞の仲里依紗はバッチリ

そして白血球(好中球)の佐藤健のアクションはすごいね


あと父親のブラック環境の肛門括約筋の攻防と、便潜血として流される先輩赤血球の加藤諒は面白い



でもね、ストーリー上絡ませにくいのかもしれないけど、樹状細胞やB細胞を省いたのはいかがなものかと


生物教師としては、原作を読んでから観に行くと理解しやすいと思うけど、読まなくても十分に楽しめると思います♪


2024年3月16日 (土)

『恐竜超伝説2 劇場版ダーウィンが来た!』

6600万年前の超大陸ゴンドワナに生息していたとされるプエルタサウルスや、最近発見されたマイプやカルノタウルスなどの生態の再現映像


途中、何度か落ちそうになったけど、最近X(旧Twitter)でも有名な小林快次先生の最新知見が面白かった

プエルタサウルスの卵は、卵殻が1cmと厚く、肉食恐竜が簡単に食べられなかったが、産卵した場所が火山の地熱があり、酸性土壌が卵殻を少しずつ溶かすために、幼生の孵化を助けていた、とか

ゴンドワナがアフリカから南極を経てオーストラリアに繋がっているため、巨大隕石の衝突の影響から逃げ切った恐竜達が南極付近で生き延びた?、とか


恐竜好きな皆さんは、是非観てください


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エンディングの撮影裏話も面白いですよ

2023年12月30日 (土)

『僕が宇宙に行った理由 Why Space?』(2023)ネタバレ注意

日本人が初めて宇宙に行った1990年から31年

元ZOZOの代表取締役だった前沢友作氏が自分の金で宇宙旅行に行ったとき、

ついにここまで来たんだと感慨深いモノがありました

 

しかし、金持ちの道楽感が拭えなかったのです

 

本作では前沢氏と同行した平野陽三が撮影した映像を用いて作られたドキュメント作品です

 

確かに,金を払えば宇宙に行ける

しかし、現代では宇宙飛行士と同じくらい過酷な訓練や身体検査を受け、

合格しなければ宇宙に行くチャンスは得られない

 

その一部始終を見せてくれた

 

そして、それでも宇宙に行ったときには、政治も戦争も関係無い

宇宙から観た地球には国境も何も見えない

 

平和が一番であるとのメッセージを送っていた

観に行って良かった

 

 

それでは皆様、良いお年を!

Whyspace 

 

それにしても、はじめて映画館を貸し切って観たW

贅沢な時間でした

2022年7月30日 (土)

『JURASSIC WORLD DOMINION ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』(2022)

1990年マイケル・クライトンの小説『JURASSIC PARK』

これはかなり衝撃的であった

 

琥珀に閉じ込められた蚊の化石から,恐竜のDNAを抽出し、現生のハ虫類と組み替えて、恐竜を再生するという話は、当時の古生物学者や遺伝子工学者のトピックとなった。

 

私は大学生の頃、「なぜお前がこの小説を読んでいない?」と周囲から勧められて読んだら、衝撃を受けた。

そして、自分の研究としてDNAの分子系統解析を進めてきた。

蝶々と恐竜、方向性は違ったが、自分のやりたい研究を進めることができて、幸せであった。

 

 

さて、1993年に『JURASSIC PARK』がスピルバーグ監督の手により映画化された。

映画館で見た恐竜たちのリアルさに、度肝を抜かれたものである。

 

ブラキオサウルス、ヴェロキラプトル、トリケラトプス、ステゴサウルス、、、

そしてティラノサウルスレックス

 

あれから30年

『JURASSIC PARK』は『JURASSIC WORLD』と題名を変えて6作が公開されてきた。


『JURASSIC WORLD』の全2作はいまいち気乗りがしなかったが、前作「炎の王国」(当ブログ記事)のラストで、世界中に放たれてしまった恐竜たちと人類の共存について本作では描かれていた。

 

『JURASSIC WORLD』の出演者、恐竜使い?オーウェンとクレア、そしてラプターのブルー親子!

『JURASSIC PARK』の出演者、恐竜の研究者アランと古生物学者エリー、そして数学者のイアン

さらに彼らを結びつけるのが、前作に登場したメイジー

 

そして、これまでの作品に登場してきた恐竜たち!

 

まさしく『JURASSIC PARK』シリーズの集大成と言える作品となったと言えよう


 

封切り二日目なので、これ以上は書きません

是非、劇場でご覧下さい

 

2020年9月13日 (日)

『「はたらく細胞!!」最強の敵、再び。体の中は“腸”大騒ぎ!』(2020)ネタバレ注意!

カラダの中の細胞たちを擬人化した漫画

「はたらく細胞」

多くのスピンオフ作品があり、TVアニメにもなった本作は、我々のような生物教員にも評判が良いでふね

 

そんな本作の映画版です

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なんの取り柄もない一般細胞(咽頭の細胞?)が、迷子の子供細菌を助けた

主人公の一人、白血球の仲間の好中球が処理しようとするが、突如胃の中にピロリ菌が出現してしまう

 

体内のピンチに子供細菌の内の1匹?が活性化し、ピロリ菌を倒してしまう

そう、この子供細菌は善玉菌の中の乳酸菌だったのだ

 

一般細胞と好中球は、残りの子供細菌の仲間を探して体内を移動する

 

 

しかし、この体内ではピロリ菌よりもっと危険な存在が生まれようとしていた...

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って書いてて、何の教科書?

と思ってしまう職業病?

 

 

そもそも、本作は赤血球と好中球を主人公として、体液や免疫の仕組みなどを擬人化した異色作品であり、

最新の知見を元に描かれている

 

高校生の生物基礎では、毎年、本作をすすめている

もともとアニメや漫画好きな生徒はよく見ているようだが、とっつきにくい生物学の入門編としても最適なので、是非ご覧いただきたい

 

 

パンフが完売で買えなかったのが残念である

 

後日、パンフを買いに再訪しようと思う

2019年2月17日 (日)

『FIRST MAN ファースト・マン』ネタバレ注意

THAT'S ONE SMALL STEP FOR MAN, ONE GIANT LEAP FOR MANKIND.

人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍である。
 
Neil Armstrong
ニール・アームストロング
 
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ということで、ネタバレと言うことも無いのだが、
人類が初めて月に到達したアポロ11号の船長ニール・アームストロングの実話である。
 (若干のフィクションはあるんだろうけど)
 
テストパイロットだった頃に幼い娘を病で亡くし、一歩を踏み出そうとジェミニ計画(アポロ計画の前身)に応募する。
 
過酷な訓練を経て、宇宙での初のドッキングに成功させるも、その影では仲間を次々と事故で失う。
さらに世間からも非難を浴びるようになる。
 
そんな中でアポロ11号の船長として、月面着陸に挑む...
 
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ジェームズRハンセン原作「ファースト・マン」をもとに、本作はニール・アームストロングの私生活に深く切り込んでいる。
 
と、パンフにあったのだが、「英雄」の実際は肉体的にも精神的にも,凄まじく疲弊していたのだろうと思う。
クリント・イーストウッドの硫黄島2作でも、英雄に祭り上げられた米兵の光と影が描かれていたしね。
 
我々は事実としてアポロ11号の月面着陸が成功したことを知っている。
(私はまだ生まれてないけどね)
色々な記録として、ジェミニ計画やアポロ計画の事故や栄光も知っている。
しかし、実際のアポロ計画に携わった宇宙飛行士は目標はあっても、一寸先は闇の中を手探りで進んでいて、彼らの苦悩たるや凄まじかったのだろう。
 
 
たくさんの犠牲の上に降り立った月面。
 
冒頭のアームストロングの言葉は、本当に心からの言葉なのだろう。
 
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スペースシャトルやISSのおかげで宇宙が身近になったとは言え、まだまだ手の届く世界ではない。
だからこそ、私もリアルタイムでアポロ計画を見てみたかった。
 
 
 
いつの日にか、宇宙に行けることを願いつつ、先人たちの足跡を偲びたいと思う。

2019年1月 6日 (日)

平成最後の…その2

タイトルにもありますように、平成最後の部分日食です。

 
2019年1月6日(日)AM10時頃の部分日食in船橋市
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さすがにiPhoneではこれが限界ですが、
減光フィルターを用いて、何とか撮影できました。
 
この後、どんどん雲が出てきて、見えにくくなっていたので、
無事に観測できて良かったです。
今年は年末12月26日午後にも部分日食が見られるらしいです。

2018年8月30日 (木)

『皇帝ペンギン ただいま』(2018)

南極の過酷な環境の中で君臨する"皇帝"

 
「皇帝ペンギン」
 
その生態を追跡撮影した作品が2005年にありましたね。
 
マイナス20度以下の極寒の地で、卵やヒナを育てるために吹雪の中に立ち尽くし、ひたすらメスが帰ってくるのを待つオスの姿や、折角産卵されても、氷の上に20秒あると凍結して死んでしまう卵。
 
そして陸上では頼りないが、海中では見事なハンターと化すその姿に、驚きと感動を覚えたものです。
2005
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本作はその続編。
2018
今回は産卵してから孵化し、そして独り立ちするまでの姿と、撮影したコロニーの最長齢40歳のオスペンギンの子育てに注目されています。
 
そして、前回にはなかった撮影技術を使った海中や空中からの映像など、美しい映像が盛り沢山でした。
 
前作ですでに衝撃を受けていたので、本作はそこまでのインパクトは感じなかったけど、この猛暑の中で見る極寒の地は良かった。
 
ヒナが独り立ちする過程で、幼毛?が徐々に大人の色になっていくのも感動でした。
 

2018年8月21日 (火)

『特別展 昆虫』(2018)

 
昆活しようぜ!
 
麦わら帽子とタンクトップに短パン。
虫取りの格好して、嬉しそうにアクタエオンゾウカブトムシを持った香川照之?
 
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そう、NHKの番組でその昆虫愛を評価された香川照之を"昆活マイスター"として、昆虫の面白さを前面に押し出した国立科学博物館の特別展です。
 
昆虫の特徴を詳細に解説するだけでなく、オオムラサキや蚊、カブトムシなどを人間の大きさにまで拡大した模型。
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科博だけでない膨大な標本の数々。
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さらに、昆虫の最新研究や昆虫採集や標本作製のノウハウ。
新種発見への過程、昆虫の能力の応用などなど
 
 
そして・・・
 
 
「G!」
 
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子供だけでなく、大人も楽しめる特別展でした。
 
場内の案内ヘッドホン
音声は当然、香川照之ですよ。
 
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しかし、一般的に昆虫は人気が低いのか、そんなに混雑していないので良かった。
このあと「国立博物館」や「西洋美術館」に行こうと思ったのですが・・・
 
夏休みとはいえ、月曜日はご注意下さい。  
 
 18082007
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最後に・・・
 
会場内で小学生ぐらいの男の子が言ってたのですが、
 
「こんなのやる訳ないじゃん、絶対やらない」 
 
昆虫標本の作成方法を見ての一言です。
 
 
標本を作製するために殺処理をした昆虫が登場します。
確かに、生物学の研究には、研究対象の標本が必要です。
ですが、生きたまま標本にはできませんよね。
 
 
男の子は優しい心の持ち主なのでしょう。
その言葉に考えさせられました。
 
今回の昆虫展では、これまでの著名な研究者の莫大な標本が紹介されていました。
私たちは今あるものは大事にしなければなりません。
 
自分の趣味を満足させるために、標本を作ることだけは無いようにしたいと思います。

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